高血管障害後遺症の治療(リハビリ)は、がんの治療と同じくの近代医学では対処が難しいとされています。一般的には、手足を動かす通常のリハビリが最も有効な手段とされていますが、当院で行っているYNSA(山元式新頭鍼療法)と漢方薬を組み合わせることにより、より一層、回復を早める事が出来ます。また、再発防止に繋がる点でも非常に有効と言えます。
脳出血による片麻痺、失語症等
40代男性
10ヶ月前に発病し片麻痺となる。高血圧あり。
装具を付けての歩行かは可能だが、上半身の患側が完全に動かない。言葉もやや不明瞭。週2回のYNSA(山元式新頭鍼療法)と合わせ、補腎剤の服用を開始。劇的な変化は見当たらないが、血圧は正常値に戻り徐々に体の動きが良くなっている。現在も治療を続行中。
50代男性
2年前に発病し、軽度の片麻痺となる。
日常生活に差し支えないが、腕に痛みがあり、もう少し楽になりたいと訴え来院。YNSAを中心とした鍼灸治療と、血の流れを改善する漢方の服用を開始。1年通院し、ほぼ症状は消失した。
70代男性
60代の頃に脳腫瘍と脳出血を発病し、半身麻痺となる。
歩行困難、構音障害あり。週2回のペースで、YNSA(山元式新頭鍼療法)を中心とした鍼灸治療を施す。治療直後は症状の改善がみられるものの、麻痺が強く翌日には元の状態に戻ってしまう。数ヶ月間、鍼灸治療のみを行っていたが、著しい効果が認められなかった為、体のバランスを正常に戻す漢方薬の服用を開始したところ、YNSAの効果が以前よりも持続するようになり、現在は治療回数を減らしても問題ない状態まで回復している。本件は、鍼灸治療と湯液治療の相互作用が発揮された典型的な例だと言える。
脳梗塞による片麻痺、失語症等
30代男性
3ヶ月前に発病し、軽度の片麻痺となる。週3のペースでYNSAを中心とした鍼灸治療と、血の流れを改善する処方、滋養強壮剤の服用を開始。3週間目で明らかな効果が出始め、約半年で麻痺が消えた。
50代男性
3ヶ月前に発病し、片麻痺となる。
YNSAを中心とした鍼灸治療と、血の流れを改善する処方、滋養強壮剤の服用を開始。1回の治療で効果が認められたので患者さんが喜び、毎日治療を行った。約半年で麻痺が消失した。
70代男性
半年に発病し、軽度の片麻痺(特に右手)となる。
週2のペースでYNSAを中心とした鍼灸治療と、血の流れを改善する処方、滋養強壮剤の服用を開始。3ヶ月で効果が出始め、1年経過した現在も通院中。
60代女性
2年前に発病し、半身麻痺となる。
上肢の麻痺が強く、麻痺側はほぼ動かない。週3回のYNSA(山元式新頭鍼療法)を中心とした鍼灸治療を施す。YNSA直後は症状の改善がみられるものの、麻痺が強く翌日には元の状態に戻ってしまう。3ヶ月間YNSAのみの治療を行っていたが、著しい効果が認められなかった為、気力向上・鎮静作用がある漢方薬の服用を開始したところ、YNSAの効果が以前よりも持続するようになり、現在は治療回数を減らしても問題ない状態まで回復している。上記の患者さん同様、鍼灸治療と漢方薬の良い部分がお互いに発揮された。
